コロナのあとの夢のかたち
「それ、いいすね!」
昨日、電話で話した友達が言ってくれました。
かれは、僕と同じ、アルコール依存症患者です。
このコロナの中ですが、「災害の中のほうが自分を見つめられる」と言って、アルコール依存症の克服にはげんでいsる畏友です。
で、ぼくが、なにを持ちかけたかと言うと、
「コロナが終わったら、ステップミーティングを開こう。」
と言うことでした。
ちょっと、説明が要りますね。
まず、アルコール中毒という病気は、不治の病なんです。
一生涯治癒することはありません。
さらに言うと、進行性の病気で、アルコールを断たないと確実に死に至ります。
どんなに断酒していても、一滴でも飲んだら、再発です。
が、「回復」はします。
一生、お酒を飲まない人生が可能になるのです。
それを可能にする、治療の基本が、ミーティングなんですね。
断酒会、AA、などの自助グループや、医療機関などで、中心となっています。
自分の酒害体験を、仲間の中で語っていく。
これまでの生きかたの振り返りを語っていく。
人を傷つけたことを語っていく。
これを粘り強くやって行くと、いつしか、アルコールを必要としない生き方が可能になっていくのです。
そればかりではなく、そのひとの人生が、根本から変わります。
自分のこれまでの生き方のあやまりを見つめ、これをチェンジしていき、これまで迷惑をかけた人、傷つけた人につぐなって行く。
そんな生き方が、新しく生まれるんです。
なぜでしょうか。
それは、アルコール、薬物、ギャンブルなどの依存行為の背後で、その患者さんの人生が病んでいるからなのです。
で、ただ、依存行為をやめているだけでは、回復はしません。
その人の人生全体の回復が必要なんですよ。
そのプログラムの中心をなすのが、、12ステップなんです。
わが県は、アルコール医療が遅れていて、まだ浸透が今一です。
で、気軽にステップを学習すうr環境を。
といっても、大きなことではなく、少人数集まれるものでいいんです。
最初は、公民館など借りて、夜、週一回、一時間、彼と会えればいいです。
今までは掛け声みたいなもんでしたが、ささやかなかたちできました。
コロナみたいな、文明をゆるがすような脅威をみると、自分がやりたいこと、貢献したいことは、できるうちにやってみたほうがいい、ぜったいいいです。
コロナが終わるのが、楽しみになってきました。